LESSON 1

インディーズブランドの立ち位置とは?

 まず1つ目、コレクションブランドとは、いわゆる、モード系っていうんでしょうかね? 東京コレクションとかパリコレとか、ファッションショーで新作を発表するブランドのこと。ボクもあんまりよく知らないんで詳しいことは割愛しますが、注目して欲しいのは「リリース・ペース」。リリース・ペースとは、新作を世間に発表するタイミングのこと。
 ファッションショーをして世界的に注目を浴びるこのジャンルのブランドは、1年先のデザインをつくるんです。つまり、今年の春に、来年の春に売り出すものをデザインして、発表する。なんとも気の早い… 規模も大きくて、ボクらにはまったくカンケーのない世界のように感じますね。

 さて次、ストリート系ブランド。たとえばスケートボード系や、パンク、ヒップホップとか、ボクらの世代に身近な裏原系と呼ばれるジャンルもココに入るでしょうか。このジャンルは、ギャラリーなどで新作を展示する「展示会」という形式で新作を発表します。展示会は、基本的に一般のお客さんは出入り出来ません。バイヤーと呼ばれるお店を経営してる人たちがやって来て、自分のお店に合った商品があれば買っていき、店頭に並べられます。
 年に2回(春夏、秋冬)の場合と、年4回(春、夏、秋、冬)の場合と、ブランドによってペースは違えど、安定した新作発表のペースがあります。展示会を開催するには、ある程度のアイテム数を一気につくる必要があるし、ギャラリーを借りるのにもお金がかかる。知識ゼロ、経験ゼロ、お金ほとんどナシ、でいきなりココからはじめるのも、ちょっとムリなような気がしますね。
 そして3つ目、インディーズブランド。ココが今、ボクらが立っている位置です。
 まず発表の場が、自分でつくったホームページ。ココに不特定多数のアクセスを集めて、商品を発表し、直接お客さんに販売する。そして大きな特徴。インディーズブランドには、決まったリリースペースが存在しないんです。定期的にファッションショーをしたり、定期的に展示会を開催するという、業界の「ルール」がない。100ブランドあったとしたら、100ブランドが100通りのリリースペースを持っているんです。
 なぜか?
 ファッション業界経験者が少ないから、リリースペースという概念がない。ただそれだけの理由だと思います。一定のペースを保つ必要がある、ということを知らずに我流でやっている人が多い。

 しかしインディーズブランドを本業でやっているブランドには、各ブランドそれぞれのリリースペースがあるようです。価格帯が高いブランドだったら、月に3種類の新作を不定期で発表するとか、価格帯の安いブランドだったら、月に5~10種類の新作を発表する、とか。各ブランドそれぞれが、それぞれの経験によって打ち出した「生活できる」最低限のラインを分かっていて、そこに最低限達するペースで新作を発表しているんだと思いますが、業界全体の統一ペースではなく、あくまで各ブランドが長年の経験から独自に編み出したリリースペースです。

 本業の合間に趣味としてやってる人や、アーティストっぽく作品チックにやってる人たちは、これで生活する必要がないから、思いついたときに、つくりたいものをつくれば良いので、もっとリリースペースは不安定なようです。