開発までに苦節一年、”海賊”をイメージしたバルーン袖ギャザーシャツついに販売開始

 

SUMI LINEN PIRATE GATHER SHIRTS

http://headgoonie.com/items/5999922b428f2d47be016895

 

 

コトの発端は、今から約1年ちょい前。

たぶん、、去年のゴールデンウィーク頃だったと思います。

すでに出来上がっていた、炭リネンサマーコートのサンプルを展示会より先行で用賀ショールーム

で展示していて、常連さんたちに試着してもらい、寸法を調整したり、ご意見を聞かせてもらった

りしていました。

 

もちろんみなさん、この炭コーティングリネンという生地には驚き喜んでくれて、

サマーコートも大好評でだったのですが、

「でも、この最高な生地で、普段使いできるシャツがあるともっといいですねー」

という、常連Kさんの一言。

 

確かに。コートもいいけど、これでシャツも欲しい。

 

去年のテンセルワイドシャツのような、ザックリ大きめでラクチンなものであるというのは

すぐに想像できたのですが、それと同じパターン使うのもあれですし、

どうしようかなー、と頭の片隅に置いてずっと考えていた頃、

ディズニーランドに行きました。

 

僕はいつもカリブの海賊に最低2〜3回は乗ります。

 

 

海賊ボーダーを思いついたのもこのときでしたが、

 

海賊たちが、袖がボワンとしたワイドなシャツを着ていることに気づき、

このときはさらに4回。合計7回乗り、シャツのディテールを研究しました。

 

 

中は暗くて写真が撮れないのであれですが、いわゆるジャックスパロウが着てる、あれです。

 

JOHNNY DEPP stars in PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD’S END, directed by Gore Verbinski and produced by Jerry Bruckheimer, from a screenplay written by Ted Elliott & Terry Rossio.

そう、これこれ。そういや海賊ってこういうの着てますよね。袖がボワンとしてるやつで、

上に革のベストとか着ちゃう感じで。

 

この流れから、僕らの世代が連想するものって、やっぱりWORLDS ENDではないでしょうか。

 

 

1980年に発表したパイレーツコレクション。

これで着てるスクイグルのシャツ、これもいわゆる海賊シャツってことでしょう。

 

今、このタイミングでWORLDS ENDな海賊シャツ着てたらシブイ。

それも炭リネンの落ち着いた色・生地で、大人っぽい普段着海賊シャツって激シブ。

 

ということで急遽展示会開催直前から炭リネン海賊シャツの製作に取り掛かりました。

 

いろいろ調べていくうちに、この海賊が着ているシャツって、ファッションアイテムと

すると、いわゆる”ギャザーシャツ”に分類されることがわかりました。

 

ギャザーとは、人の体の運動量や立体部分などを補う為のゆとり分のこと。

もちろん、そういう物理的メリットが目的ではあるんですが、これを入れることにより

シンプルなシャツが一層ドレスアップされた印象に仕上がることが特徴です。

 

レディースアイテムとしてはそんなに珍しいものではないんですが、

メンズ、ひいてはHEADGOONIEが身を置くストリートブランド界隈ではほとんど見かけることは

ありません。

 

男が普段着で着れる海賊風ギャザードレスアップシャツ。

ユニセックスになり過ぎず、ストリートアイテムとして普段着に取り入れられるようなものを。

 

というテーマで製作に動き出しました。まあ、普通のシャツにギャザー入れれば

いいんでしょ? ならすぐできるし、展示会にも間に合うんじゃないの? くらいの

軽ーい気持ちで取り掛かったのですが、、、甘かった。。

 

ファーストモデルは無事、展示会(2016年10月開催2017SS展)にてお披露目されたので、

ご試着いただいた方も多かったと思います。

しかしそれは肩幅が広すぎて、袖丈が長すぎて、身幅・裾幅の調整もうまくいってなくて、

一見それっぽいだけの、まだまだ完成度が低いものでした。

 

とりあえずお披露目はしたものの、17SSのラインナップには間に合わず。

展示会終了後から、セカンドサンプルに取り掛かったのですが、セカンドも失敗。

今度はギャザーが強すぎて、袖のバルーン感が強調されすぎてしまい、なんか、ピエロシャツ

みたくなってしまった。

 

もともとアメカジを基準にしたいわゆるドストリートなパターンしかやったことのなかった僕に

とって、どちらかというとモード寄り、レディース寄りなパターン製作はハードルが高かった。

何度もサンプルを繰り返し、吐きそうなほどで、これはお手上げ、もう諦めようと何度も思った

んですが、、

5回目のサンプルでついに納得のいくものが完成。2回目の展示会(2017年4月開催17AW展)にて

正式に発表することができました。

こんなもんにっていうとあれですが、普通5回もサンプルやれません、予算的にも。でもどうして

も完成させたくて、諦めず、お金度外視で製作を続けました。

結果とっても良いシャツができた。諦めなくて本当によかった。

 

やり過ぎず、やらな過ぎず。確固たるコンセプトと特徴的なディテールを搭載しつつ、

普段着として違和感なく着用できる海賊ギャザーシャツ。

時間と手間とお金をかけた甲斐があり、HEADGOONIE独自のスペシャルオリジナル

パターンを開発できたと自負しております。

 

前置きが長くなり過ぎましたが、、、とにかく開発するのがマジで大変だった、、ということ

を少しでも感じてもらえたら幸いです。

 

 

 

HEADGOONIEの今季のテーマは”炭”。

食べ物を美味しくしたり、消臭・抗菌したり、炭の持つ不思議なパワーに注目。

 

炭でつくった特殊な炭汁で染めたパーカークルーネックテンセルシャツや、

2月には炭でつくった糸を混紡したワイドTシャツソックスもリリースしましたが、

今回はそれらとはまた違った炭の使い方。それは”コーティング染色”です。

まず一度藍染したリネン(麻)の表面から、炭でつくった特殊な染料でコーティング染めして

いく方法です。

 

コーティング染めだから裏側は鮮やかな藍色のままで、炭でコーティングされた外側だけが、

藍と炭が混ざり、濃紺色になっているんです。

 

炭でコーティングすることにより、炭の持つ不思議な力を宿らせることができつつ、

ブルーとグレーが混ざったような、唯一無二の色を創り出すことができます。

 

 

縫製後、ストーンバイオウォッシュ加工を施し、全体にヴィンテージウエアのような

味わい深い風合いを出しました。

ステッチ部分に濃淡ができ、藍染特有の美しく深みのある陰影が出ています。

 

 

しかしこれ、一見フツーの青いシャツなので、ハンガーにかけて並べてしまうと、他の個性の強い

ラインナップに埋もれてしまい、展示会ではあまり目立ちませんでした。

気づかずスルーしていた方も多かったかもしれません。

 

ハンガーにかけてると気づきませんが、実際に”着る”と、その威力が倍増します。

 

 

かなり広めにとった肩幅が肩線より落ち、背中のギャザーラインが弧を描き、身幅と裾幅が相俟っ

て美しいAラインを醸し出す。

 

”バルーン”とまではいかないけど、普通ではないくらい広めの袖が袖口にたまり、

あの”海賊感”を演出してくれます。

 

(着用画像クボタ 身長165cmくらい?でMサイズ着用)

クボタくらいの体型でお尻が隠れちゃうくらいガバっと着てもとても良いと思います。

 

そしてこちら、着用僕、182cm/65kgでLサイズ着用。

 

 

前身頃両側と、後ろ身頃に入ったギャザーたちが、素晴らしいシルエットを描いてくれます。

 

ピシっと平置きした方が、このシャツの全体像を掴みやすいかもしれません。

 

 

こんな感じ。

(Mサイズで)身幅65cmに対し、裾幅75cm。バストから裾にかけて約10cmの開きがある

のが、Aラインづくりの特徴。普通のシャツより断然広い寸法も、ヒラリ感を出すための演出です。

 

それに対し、袖幅・アームホールはおよそ26cm。”バルーン”とは言えませんが、普通のシャツ

よりは断然広い。この袖の寸法が”やり過ぎずやらな過ぎず”なポイントです。

 

 

ギャザーは袖口にも入ります。カフスが狭いのも海賊っぽい。

袖口幅はあえて狭めにとってあり、ボタンを留めておけば、余った袖が”たまる”シカケになって

います。

 

 

広めの肩幅と、長めの袖丈で、(皆さんそれぞれの体型にもよりますが)およそ10cmくらいは

袖が余ると思います。それをこうやって”ためて”着てください。

 

WEBSHOP内の説明には、M→XL、L→XXLくらいのビッグサイジングです、みたいな例えを書きま

したが、、それではあまりうまく表現できていません。

 

これに関しては、あまりサイズが関係ないというか、ガバっと着て肩を落として袖を”ためて”、

身幅と裾幅をヒラリとさせて着るものですから、いわゆるストリートウエア的サイズ概念は捨てて

もらった方が良いかもしれません。

 

数字だけみると、確かにMでXL相当はありますが、別にこの大きさを女の子や小柄な男の子が着て

も全然アリですし、逆に170cm以上身長がある方や、大柄な体格の方はぜひLサイズをチョイスして

ガバっとはおってもらいたいです。

 

 

強い弧を描いたテールも、美しいシルエットを醸し出すために一役買っています。

 

 

サイドガゼットにさりげなくLuckyRudyさんデザインのジョリーロジャー(海賊旗)

刺繍が入ります。

 

 

ボタンはすべてHEADGOONIEの刻印入り4mm厚ボタンを採用しています。

 

サマーコートスーパーワイドパンツのときにも説明しましたが、この炭コーティング生地、

本来は、もっと、今の半分以上色落ちした方がシブイんです。

グレーともブルーとも分類できない、なんともいえない唯一無二な素晴らしい色に育ちます。

ここから先の経年変化は所有者様それぞれに委ねますので、ぜひ末永く愛用してもらえたら

うれしいです。

 

サマーコートとの重ね着もありだし、スーパーワイドパンツカンフーパンツとの相性もカンペキ。

逆にBOOTSBOYSあたりで普通っぽく着るのもありだし、

17SS〜17AWの他のアイテムとどれも相性が良いので、組み合わせ方によって何倍も楽しめると

思います。

 

長々とコセンプトやらディテールやら、ウンチクを語ってきましたが、

まあ一言で言ってしまえば、”シャツ”です。一見ブルーのシンプルなシャツですから何にでも合う

し、普段使いアイテムとして大活躍してくれること間違いありません。

 

大阪WARP、札幌A.dore、高円寺マッドセクションには今週末入荷予定です。

(用賀ショールームはご予約制にて承っています)

WEBSHOPにて大好評発売中です。よろしくお願いいたします。

 

HEADGOONIE
大八木未来

 

http://headgoonie.com/