BLACKSMITHレーベルデビュー。ビフアロハ発売間近。その捺染方法の正体とは。

今季から始動するHEADGOONIE新ライン、その名も”BLACKSMITH”。

このレーベルが一体何なのか、何のためのライン分けなのかは、ゴールデンウィーク以降、
徐々に明らかになりますが、
記念すべきデビュー作は、前代未聞の”あの乱暴者”が着ていたアロハシャツです。

HEADGOONIEは”シルクスクリーンブランド”ですから、
インクジェットや昇華転写のような先端技術はあえて使いません。

千年の都・京都にて、昔ながらの手捺染にて生地を製作しています。

”手捺染”。つまり、シルクスクリーンです。
シルクスクリーンの発祥は1907年のイギリスだと言われていますが、
日本にも古来から手捺染という手刷り技法があり、その技術は脈々と現代まで受け継がれています。
っていうか版デカすぎ。スキージ長すぎ。

肌触りが良くしなやかなフィラメントレーヨンを捺染台に貼り付けていきます。

そして捺染。



ポイントに合わせて片側25m、ミクロのズレも許されない非常〜〜に緻密かつワイルドな作業。
僕もシルクスクリーンに携わって長いですが、これをやれと言われたらとてもできる自信がありません。
っていうか、こんな動きしたら次の日背中痛くて起き上がれなそう、、。

メイドイン京都の超最高級生地の完成です。

そりゃ、インクジェットや転写を使えば、もっと安価で手軽にできるし、シャツ自体ももっと安く提供できると思います。
しかし、それらは単なる服としての消耗品にしかならず、後世に遺ることはないでしょう。
古来から受け継がれる手捺染で生地をつくることにより、100年後も200年後まで、ヴィンテージアロハとしてその価値が色褪せることなく君臨させることができるのです。

生地の製作から縫製まですべての製作工程を日本国内で行った正真正銘のメイドインジャパン品です。

全パーツを劇中のように柄合わせすると、目ん玉飛び出るくらいドエライ金額になってしまうので、柄は(Mサイズを基準に)前身頃2枚とポケットのみをだいたい合わせていますが、その他パーツはランダムに裁断しています。そこはあらかじめご了承を。

おそらく実物は、ナンてことないプラのボタンだと思いますが、
ボタンも最高級の白丁貝ボタンを採用しました。

それはそうと、これをつくるにあたり、一つの大きな疑問がありました。

こちらは、ご本人が着ている実物の写真。

彼もマーティー同様、袖を2回まくって着ているのですが、袖裏が白いんです。

いや、正確にいうと、車を修理してもらって300ドルだと!?と怒って、そのあとロレインに絡むときは、白くなく、透けています。

こちらがそのとき。

ロレインを見つけた瞬間の図。
このときは同じく2回ロールアップしていますが、裏地には表地の柄が透けています。

手捺染で生地をつくると、染料(インク)が生地に浸透するため、このように裏側にも柄が透けるはずなんです。

僕も実際に着てみました。


あの人はピッタピタで着てますが、僕はXLをガバっと。
いいですね〜このチンピラ感。ストローハットかぶって雪駄でもはきたい気分。

それはそうと、このように手捺染で生地をつくると、裏側にも柄が透けます。

気になる人は映画を見返してみて欲しいんですが、
そのあと老ビフの運転で納屋に入ると、急にロールアップ部分の裏地が白くなるんです。
(あと、僕の記憶なのでさだかではありませんが、RIDEの映像も白かったような、、)

これは一体どういうことか?
マーティーが”現地で買った”という設定のショットのワンスターは1955年にはまだ存在していなかったように、BTTF2の衣装には結構”穴”があります。

ひょっとしたら、このシャツも捺染バージョンと、インクジェットバージョンの2パターンがあり、袖裏部分のことまでは考えずに適当に着ていたのでは? と推測しました。

、、、っていうのをTwitterに書いたら、フォロワーの方から、
「いや、中に着ているTシャツと一緒にまくってるだけじゃないの?」との指摘があり。

あー、なるほど。それは気づかなかった。僕の深読みすぎでした。

ということで、僕もやってみました。


おそらく、これが正解かもしれません。
が、ビフのは、Tシャツの下から薄っすら柄が透けてみえるんですよね。
当時のTシャツって下着だからペラペラだっただろうし、
僕が着ているのは約5オンス以上ある現代のTシャツだからか。

今となっては真相を知る由もありませんが、
普通にそのまま2回ロールアップするバージョン(ロレインに絡むver)と、中に着たTシャツと一緒にまくるバージョン(納屋で老ビフと話すver)の2通りの着方を楽しんでください。

機関車やグルグルのように主人公クラスが着ているやつならともかく、こんな嫌われモノの悪役が着てたやつ、つくったところでどうなんだろう、と思ったりもしましたが、
こうしてカタチになってみると素晴らしい出来です。
映画関係なくとも、ポリネシアンアロハシャツとして非常に完成度が高い。
チンピラ不良シャツとして、タンクトップの上からザクっとはおると激シブです。

全然関係ないんですけど、僕はこのアロハを見たとき、これを連想してしまいました。


全6作の中で僕が一番好きな”高校与太郎温音頭”の冒頭でトオルが着てる赤いチンピラシャツ。
似てるようで全然似てませんが、この並々ならぬ与太郎感、ビフアロハと通ずるものがある、と僕は感じます。

コレクターズアイテムとして100年先までその価値を落とすことなく君臨することは間違いありませんが、この夏の不良シャツとして普通に愛用してもバッチリキマると思います。

1955 MADDOG ALOHA SHIRTSは、4/4(水)の夕方くらいにWEBSHOPにて販売開始になります。(事前ご予約は終了しました、ご了承ください)

大阪WARPにも本日入荷、札幌アドアあらためNEOKAMには4/5(木)入荷です。
お近くの方はぜひ店頭で実物をお試しください。

よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com/