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DIRECTOR MARINE CAP

DIRECTOR MARINE CAP
https://headgoonie.com/items/5de10f7a5b18a52ed9d8de20

お待たせしました、予定より遅れましたが、
監督船長帽・濃紺モデル入荷しました!

これを最初につくったのは、、おそらく15年くらい前。
2003〜2004年頃だと思います。

まだブルーレイ誕生前夜、っていうかDVDすらまだなかったかも?
VHSでモノクロ映像って抵抗があって、父から「絶対観ておけ」と勧められていたものの、
黒澤映画ってそれまで1本も観たことがありませんでした。

しかし2004年頃当時25〜26歳の時、
『隠し砦の三悪人』が、スターウォーズの基になっているというのをどこかから知り、
”隠し砦”から『用心棒』『椿三十郎』まで一気に観た。そこから完全にハマりました。

もちろん全部好きですけど、
黒澤映画で何が一番好き?と聞かれると、僕は『まあだだよ』が一番好きです。
っていうと、え〜?って言われることが多いんですが、なぜかアレが一番好き。
なぜか、どこが?って言われると答えれないけど、なぜか好きなんです。

映画を一通り見終わったら、今度は監督の人物像が気になってきて、
黒澤明特集本やムックを古書店で買い集めて読むようになり、

映画を観ていても、主人公が何を着ているか? ライヴに行けばヴォーカルは何のパンツをはいてるか? をついつい見てしまう職業病なもんで、
これらを見ているうちに気になったのが、監督が晩年ずーっとかぶっているこの帽子。

これなんだろう? こんなカタチはじめて見た。

キャスケット?ハンチング? でもなんかヒモがあるし。
色々調べていくうちに、これは撮影所付近にある帽子店でつくった特注品だということが判明。

その帽子店は、都内某所の住宅街の中にありました。
ご家族でやられている手作りのお店でした。
過去にも、僕と同じくこの帽子を求めて全国から50人以上の人が買いに来たらしい。
通常は1つ1つ手作りするのでストックはしていないそうなのですが、
運よく1つだけあったのをその場で購入しました。
いわゆる船長帽・マリンキャップと呼ばれる類のものらしい。
船長とか言われるとまたグッときてしまう。

入手した現物を原型にしつつ、HEADGOONIE流にアレンジを加えてリブートしたのが
今作DIRECTOR MARINE CAPです。

広島産11オンスミドルウェイトデニムを採用。
過去2度ほどリリースしているモデルは、ストーンウォッシュを施したヴィンテージタイプでしたが、今作は弱めのバイオウォッシュで仕上げた濃紺モデル。
最後にオーバーダイ(全体染)をかけて白ヒモをくすませ全体を落ち着かせています。

ディテールにもHEADGOONIE流のアレンジを加えました。

頭周約58〜59cmのフリーサイズですが、バックにゴムアジャスターを設置し、
約4〜5cm伸縮可能。
だいたい平均的な日本人の頭のサイズを基準に設定しています。
海外のストリートブランドのCAPやHATがキツくて入らないって人でも快適にかぶることができます。

汗止めにはブラックパイル素材を採用。吸水性に優れているため発汗の多い夏時期でも快適にかぶれます。

着用例。

まだ黒澤監督みたくシブくはかぶれないけど、
キャスケットやハンチング的ノリでストリートスタイルにも違和感なく溶け込みます。
海賊や南国的ルーズフィットスタイルなHEADGOONIEのウエアとも相性完璧。

今作は濃紺のまま仕上げましたので、まずはキレイなままを楽しみつつ、
ガシガシかぶって洗って、行く末は監督のやつのように育て上げてみてください。

生地の制作から縫製、加工に至る全ての制作工程を日本国内で行ったメイドインジャパン製品です。
WEBSHOP&各地取扱店にて販売開始しました。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com/

海戦プルオーバー長袖アロハシャツ

PIRATES ISLAND PULLOVER LONGSLEEVE ALOHA SHIRTS
https://headgoonie.com/items/5dde3a10a551d54a5f334022

この途方もない労力を要する”夢の海賊島”生地の制作工程は、
こちらのブログにまとめてありますのでぜひご覧ください。長いですけど。
http://headgooniebookstore.jp/blog/piratechoice_news8/

詳しくは先ほどのURLのブログにまとめていますが、
インクジェットや昇華転写などの最新技術はあえて使わず、古来から伝わる伝統的技法”手捺染”で表現しています。
つまりシルクスクリーンで作っているということです。

全12版を刷り重ねていくため、手刷りやったことある人はわかる通り、
このサイズの馬鹿でかい版を12回も刷り重ねるのはまさに職人技。
僕も手捺染歴はそこそこ長いですが、これをやれと言われたらできる気がしません。

HEADGOONIEの生地を作ってくれている手捺染工場は、主に友禅など
普段は呉服の生地を作っているところなのですが、図案作家の高齢化もあり、
あまり特出した珍しい図案が近年は出なかったそうで、
多版構成で創作オリジナル海賊柄を手捺染でやるなんて、と、歴史の長い京都の捺染工場でも話題になったそう。
この柄は”100年先まで残る図案”になり得ると僕は思っています。


今作は”前あき”ではなく、プルオーバーです。
ボタンは3個でかぶりのタイプ。しかも長袖。

長袖のアロハシャツって、”売れない”と昔からこの業界で言われていますが、
長袖のアロハシャツやボーリングシャツ に心奪われている今日この頃。

ここにきてあえて長袖、あえてプルオーバーなところにグッときています。

30mmカフスは短めでシンプルでPOPに。
ボタンは全て最高級の高瀬貝ボタンを採用しています。

着用例。

モデルが190cmあるので参考にならないですね、、すみません。
190cm/70kgでLサイズを着ていますが、十分ドロップショルダーになるくらい横幅は広め。

レーヨンアロハはテロテロしているため、あまりサイズを選びません。
普段M着ている方がXLを着ても違和感のないアイテムです。

なので今回はM、Lの2サイズ展開。
普段S〜Mを着ている方はMを、L〜XLを着ている方はLをチョイスすれば間違い無いです。

こちらも広めに設定した身幅・肩幅がドロップショルダーを作ってくれて、
とても良いシルエットで着用できます。

秋冬期間はインナーとして。冬にインナーに長袖アロハってめちゃくちゃシブい。
春先〜夏はアロハとして、1年中使えます。
これがまたコーデュロイや刺し子とも相性が良い。

生地の制作〜縫製まで全ての制作工程を日本国内で行ったメイドインジャパン製品です。

WEBSHOPにて販売開始しました。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com

INDIGO CORDUROY EASY PANTS

INDIGO CORDUROY EASY PANTS
https://headgoonie.com/items/5dca7a80a3423d6d3b025f05

 

HEADGOONIEの大八木です。
インディゴ太畝8WELLコーデュロイイージーパンツが入荷しました!

まだ記憶に新しい19SSでリリースしたヒッコリーワイドパンツの秋冬版です。

19SSでリリースされて、早い段階で完売した人気アイテム。
ウエストゴム、前あきなし、8〜9分丈のワイド型で、
無駄を削ぎ落とし快適さを追求した1本。ヒッコリー持ってる人は春夏時期にこの快適さを体感してくれたと思います。
僕も今年の春夏はほぼこれとバナナデニムしかはいてませんでした。

毎年思うんですが、春夏でこんなイージーなのをはいちゃうと、
寒くなったからって、いきなりデニムや厚手パンツに戻るのがしんどい。
秋冬も引き続き快適なイージーパンツで過ごしたい!ということで開発に至ったのが今作。

一見めちゃ単純なイージーパンツに見えますが、
各部の寸法やディテール各位が緻密に計算されています。

まず何と言ってもウエスト5cm幅のゴム使用・前あきボタンすら排除なウエスト。
(前あきファスナーはあり)
30cm以上の伸縮性を保つため、ウエストにフィットしつつも体の動きに合わせて伸縮し、
広く設定されたヒップやワタリ寸法と相俟って、腰回りの動きがかなり快適になっています。

フィット性・伸縮性にかなり優れているため、ベルトなしでも十分ですが、
ケータイや財布を入れた時にズリ落ちないようにベルトループも搭載しています。

バックポケットはかなり大きめに設定されていて、HEADGOONIEの長財布を入れても
窮屈さがないようになっています。


8WELL畝(うね)とは、コーデュロイのコードの太さのこと。
これが太ければ太いほど肉厚で防寒性が高い。1枚生地でも十分秋冬の寒さをしのげます。

さっきこれが入荷したので早速はいてみたら、、その軽さと快適さにびっくり。

休日に近所フラフラしても部屋着感ないけど帰ってそのまま寝れそうだし、
休みの日にはこれが最適だなと思いました。そういう外着・部屋着兼用なの持ってなかったのでこれでバッチリ。
海賊ボーダーと合わせればラクチンすぎて手放せなくなることを保証します。

着用例。

僕大八木182cm/65kgでXLを着用しています。

僕が腰パンせずウエストでぴったりはくと、だいたい8〜9分丈くらい。
正面から見るとあんまりあれですが、横から見るとなかなかワイド。

ウエストがゴムで安定していて、
ヒップ・ワタリがワイドなれど、ヒザから下にかけてある程度絞っているため、
腰・モモの動きが快適でありつつも、ガバッとワイド感というよりは
安定した8〜9分のクロップドイージーな感じです。
逃がされたヒップ・ワタリの寸法がそのまま落ちてきて、これがまた独特でとてもいいシルエットを醸し出します。

ここまでワイドな寸法があり、ウエストがゴムで安定するとなると、
はっきり言って横幅に関してはM〜XLどれをとっても同じです。
サイズ選びはご自身の身長に合わせて、レングスで選ぶと良いと思います。

特に加工やウォッシュをせず、ノンウォッシュでナマのままお届けします。
フィッシャーマン同様、最初のうちは結構色落ちしますので、
必ず単品で洗ってください。2〜3回洗っているうちにだんだん落ち着いてきます。

春夏用の薄手ヒッコリーと比べると秋冬用のコーデュロイは高価なんですが
なんとか努力でお値段据え置き(ヒッコリーと同じ)の20000円+税で頑張りました。

僕は今日海賊ボーダーに合わせて着ていますが、フィッシャーマンや刺し子ジャケットとの
相性も良さそう。19AWのアイテムとの組み合わせも楽しそう。

濃紺のままもシブいけど、ある程度色落ちしてきてアタリが出てきたくらいが
コーデュロイはちょうどいい、と僕は思っています。
外着・部屋着としてガシガシ育ててみてください。

入荷しました。すぐに出荷できます。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

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HADNWORK DAMEGED DENIM PANTS

HANDWORK DAMAGED DENIM PANTS
https://headgoonie.com

今季のコーディネートの基準であり19AWの目玉級アイテム、ズタボロダメージデニムパンツのご予約がWEBSHOPで開始になりました。

制作意図について詳しくは前回のBLOGに書きました。
よかったら合わせてご覧ください。
http://headgooniebookstore.jp/blog/borodenimnews/

ダメージデニムを具現化するにあたり一番避けたかったのは、一見で工場リペア品だと見破られてしまうことでした。

労働者階級でお金なくてマジでボロくなったパンツを自分で縫ってる感じとか、
東北のBORO文化、刺し子などなどルーツがあり、必要に迫られ意味のあるハンドワークが
ボロパンに心惹かれる大きな要因の一つであって、
工場で意図的に卓上理論構築されたボロデニムはそれとは似て非なるモノ。対極に位置すると言っても過言ではない。

僕も最初からこの結論に至ったのではなく、
何度かサンプルを重ねていくうちにたどり着きました。

工場でボロデニムをつくる場合、こういう感じでどこにリペアが来るかの指示書が必要になります。(関係ないですがこのインスタアカウント僕の個人アカです。原画や原案ラフをアップしていますので、よかったらフォローしてやってください)

僕も最初はこうやって、ダメージ具合やバランスを考えて組み合わせ、指示書をつくり、工場でリペアしていましたが、、
何度やってもいい感じにならない。
卓上でああでもないこうでもないといくらやっても、出来上がってくるのは”似て非なるモノ”ばかり。
これではうまく行かないことに途中で気付き、制作方法を変更。

一番左が、僕が10年以上かけてズタボロに育て上げたガチのボロデニム。
もちろん、穴の位置や形状はマジで破れた偶然の産物で、リペアも意図せず適当にミシンがガガーっとやったり、最近はBOROや刺し子のエッセンスを加えつつ手縫いで直しています。
これを仮にAとしましょう。

真ん中が、Aを見本に広島の工場で完全レプリカしたB。
プリント作業中についてしまったインク汚れの位置までぴったり同じ。
現在の広島岡山のデニム工場の加工技術をもってすれば、日々進化を続けるダメージデニムの「その瞬間」を保存できることがわかった。

Bのデメリット>>
ほぼ90%以上完璧に再現はできたけど、ここまでやると定価60000円でも足が出ること。
量産には不向きだということ。

ターゲットとなる”偶然の産物”であるガチのダメージデニムをベースにすることで、
卓上でゼロから図面化するモノと真逆の仕上がりになることに気づく。

A、Bを踏まえたここからの課題は、
・Aをベースにしつつも、無駄なリペアを排除し洗練させ、
全て国内生産にしたとしても、定価50000円を切る量産品まで昇華すること。

・そしてやっぱり最後のエッセンスとしてハンドワークがカギであること。

これらをクリアした上で具現化となったのが今作です。

画像で見て取れる通り、大きな穴が何箇所か開いたままの状態で、広島→用賀に届きます。

そこから僕が1本ずつ手作業で、穴を塞ぎながらハンドステッチリペアをしていきます。

基本的型>>


(1)右足上部の横糸のみで透けてる部分、
(2)右足下部 膝の大穴
(3)左足中部 膝上の大穴
(4)右足後ろの穴

基本的にこの4箇所が大きな穴になるため、この4箇所の穴を、当て布してハンドステッチで塞いだ状態を”基本型”とします。
(その他の部分はミシンリペア)
インク汚れも基本はこのくらい。

着用例。

僕大八木182cm/65kgでLサイズを着用。
サンプルがLだったものでLをはいていますが、僕くらいの身長体型ならばXLでもいいかもしれません。

大きな穴はほぼ全部塞いでいるため、基本型では素肌は見えません。

HEADGOONIEの定番ストレートスリム型TREASURE HUNTER4をベースにし、膝下〜裾にかけて若干寸法を調整したり、無駄なディテールを削ぎ落としたりしつつバージョンアップさせた新パターンを作成。
それでいてヒップとワタリに余裕ある寸法を落とし込んでいるため、
近年のオーバーサイズなコーディネートにも違和感なくマッチするようになっています。

レザーエンブレムパッチは、広島産の上質な馬革を採用。
1枚馬革をハンドカットし、1枚1枚手作業でシルクスクリーンプリントを施しています。
1枚1枚カスレたりズレたりしているのも味です。

世界大戦時に物資統制され、真鍮のパーツが使えなくなった時代があり、その時代のデニムを
大戦モデルと呼びます。

HEADGOONIEのタックボタン、リベットは大戦モデルを踏襲していて、真鍮ではなく亜鉛合金を採用し、マットブラックに塗装しています。
はき込むうちに塗装が剥がれてきて、とても良い風合いを醸し出してくれます。

(これから先のダメージ育成にも耐えうる)厚手のスレキ(ポケット布)&海賊シルクスクリーンプリントや、
ヘビーウェイト12ozの生地感も相俟って、細部に散りばめられたこれらのディテールがはく人を飽きさせません。

展示会の段階で、14〜15本ご予約をいただいており、それらの作業&出荷完了後から
WEBSHOPご予約分の作業に入りますため、最短でもお届けは11月末くらいになると思います。あらかじめご了承ください。

せっかくなんで、
ラーメンの「麺固め」「味濃いめ」「油多め」みたく、
ハンドワークに関するご要望を聞いた上で作業することにしてみました。

ご注文時、「備考欄」にハンドワークに関してご要望があれば書いてください。
例えば、、
「ハンドステッチ多め」
「右膝の穴は塞がないでください」
「インク汚れ多め」
「ハンドワーク自体なしでOK」
などなど。

僕が1人で、コミコン準備の合間で作業するため、100%ご要望には応えれないと思いますが、出来るだけ添えるよう努力しつつ作業する予定です。

特にご要望がない場合は「基本型」で仕上げます。
よかったらぜひご要望を記載し、オーナー様だけの1本を作ってください。

もちろんここはスタート地点であり、ボロデニムに終わりはありません。
はきまくってもっともっとズタボロにして、世界に1本だけのボロデニムに育てていってください。

WEBSHOPにてご予約スタートです。
限定数販売ですので、予定数に達した時点で販売を終了しますがあらかじめご了承ください。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com

ボロデニム談義

僕の記憶では、確か92〜93年頃からXXをはじめヴィンテージデニムの価値が
また高騰しはじめて、
95〜96年頃には、状態のいいやつは30万とか40万とかになっていたと思う。

ヒザに穴が空いていたり、擦り切れてボロくなっているやつなら、
XXでも3万とか5万で買えたから、多分ですけどそのあたりから日本のストリートっぽいカッコに
ヴィンテージダメージデニムが広く取り入れられるようになったと思います。

家系ラーメンだったら固め濃いめ多め、
コーヒーならエスプレッソ、Tシャツなら色(版)多めみたく、
ダメージデニムもそれらと一緒で、最初はヒザに穴があるくらいで満足するんですが、だんだんそれでは物足りなくなってしまい、
ミシンでがガーッとやったリペアが欲しいなとか、穴を塞いだようなハンドステッチが欲しいなとか、なんか気づかないうちに、”ボロければボロいほどかっこいい”みたいな感じになっていき、
96〜98年あたりには、ズタボロでリペアしまくりのがシブい、みたく、少なくとも僕の周りではそんな感じになっていました。

とはいえ、当時まだ中高生だった僕にはたとえ3万〜5万くらいだったとしても、まだまだはるかに手の届かない憧れの品。僕にとってダメージデニムはMA-1、ライダースジャケットなどと並び、
”男として持ってなくてはいけない一品”の代表格でした。
いつかは僕も、と思いながら結局手にすることはなく月日は流れ、、

2005年、
自分ではじめてパターンから作った大戦モデルが、
いわゆるフリ屋さんという仲介業者を通さずに自分で工場直でやりとりして組み立てたというプロセスを味わったのがこれがはじめての体験で、
そのためこのデニムに愛着がありすぎて、とにかくはきまくりました。
それまではデニム嫌いでナイロンパンツやイージーパンツばかりはいていた僕が、あの頃はなぜか毎日このデニムばかりはいていました。のちに半生を共にするデニムになると、この時すでに何か感じていたのかもしれません。

なるべく濃紺は残したかったんですが、臭くなったり茶色くなるのが嫌でだいたい、
月に1〜2回のペースで普通に洗濯しながら、
3年くらいは(色落ちはいい感じにしつつも)特に変化なし。

今でも覚えてますが2008年頃、
槍ヶ先の交差点で自転車で思いっきりコケて左ひざに1cmくらいの小さな穴が空いてからは、
早かった。
まずこの穴を中心に左ひざが裂けてきて、それを待っていたかのようにすぐに右ひざも裂けて、
モモのあたりの生地が薄くなって白い横糸が透けてきて、ポケット口が裂けて、
3年間まったくピクリともしなかったのに、左ひざが口火を切ってから多分半年くらいで一気に全体的にボロボロになった。

そしてこれを人生初の自作ダメージデニムにしようと決意。
スケートボードメーカーくらいワイドなシルエットだったので、サイドを一度解いて
(目見当で)ザクザクっと3〜4cm詰める。

08〜09年頃、まだブルーデニムにハンドステッチリペアは逆にダサく感じていて、
とりあえずミシンでガガーッとリペアしました。
半年くらいすると今度はミシンリペアしてない部分が裂けてくるのでまたミシンリペアすると、どんどんズタボロになってきて楽しくて止まらなくなる。
”ダメージデニムはどこに行き着くのか”。終焉まで見てみたくなる。
このデニムと一生を共にするであろうことを確信。

10〜11年頃、PCからKAPITAL、刺し子、BOROなどに出会い、
藍色に不揃いなハンドワークがカッコ良く見えてきて、
このあたりからミシンは使わずにチクチク刺し子糸で手縫いでリペアをはじめている。

破れては直し、裂けては直しを繰り返すこと早14年。
現在のお姿が、こうなっております。

こう見ると我ながらなかなか感慨深い。歴史を感じる1本。

まったくのナマの状態のデニムから、14年かけてガチで育て上げたズタボロデニム。
破れたから直しを繰り返し、途中でハンドワークが加わるようになった。
まったく意図したわけではない偶然の産物なのに謎の完成度の高さ。
右足だけリペアして左足はまだの状態で数年放置中ですが、まだまだこれからもガシガシはいてもっともっとこのデニムの終焉まで育て上げるつもりです。

ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
これからも進化を続けるダメージデニムの”この一瞬”を保存できないか、と考えました。

正直最初は、このズタボロなノリだけでも出せれば御の字としようくらいに思っていたのですが、広島工場が再現したのがこちら。

上の画像と見比べてみてください。ハンドリペアは僕が適当にやってるので違いはあれど、
破れやミシンリペアはほぼ完璧再現。まさかここまでできるとは思っていませんでした。

現在の広島小島の技術ならば、ターゲットとなる見本さえあれば、想定以上の”この一瞬の保存”ができることがわかりました。
これ確か2年くらい前の展示会限定で出して数本だけ販売しましたが確か65000円とか、なかなかな価格になってしまったところが反省点。しかしここまでやるとこの価格でもギリギリ赤なレベル。

今年〜来年はまさに20世紀末、97〜99年な気分。
ここらでまたいい感じのダメージデニムをはきたいところ。

僕が14年かけて育てた偶然の産物ズタボロデニムを、広島工場でほぼ完全再現することには成功した。

これを基準に無駄なリペアを排除していき、必要不可欠なパーツを良いバランスに配置して(基準を崩さないようにしつつ)再構築したのが、今作。

”自転車で転んでできた偶然の穴”が始まりで、破れては縫い、裂けては縫いを繰り返すことによって出来た世界に1本だけのダメージデニムをミニマムに落とし込み構築した究極の1本。

オンス高め12oz広島産セルヴィッチデニムを採用し、児島で汚しと破りまでやってもらったあと、
用賀で僕が1本1本手作業でリペアします。
国産デニム採用セルヴィッチ12ozで、ここまで工場リペアがあってさらに僕の手間賃までは取れずとも、定価¥40000(税別)と、なかなか現実的な数字に着地しているのではないでしょうか。

3本並べてみましょう。

左が初代〜2代目、右が今作。

だいたい同じ場所にリペアを継承していっているのがわかります。
コインポケットの穴やひざ下に溜まった無駄の多いリペアなど不必要なパーツが排除され洗練されています。

オンスが高くかなり頑丈なデニムを使っていますが、これももちろんはいていくうちに、
(3年間は頻繁にガシガシはいたとして)リペアではない部分が裂けたり破れたりしてくるでしょう。
穴の開いたままはくも良し、自分でさらにミシンや手縫いでリペアして育てるも良し。
ダメージデニムに終わりはありません。
今回は約14年間分育てあげた上でお渡しします。ここからはぜひあなただけの1本に育てていってください。

、、、で、まだ発売じゃないのです。だいたい11月上旬からご予約開始予定なんですが、
すでに展示会で15本くらいオーダーが入っており、それらが完了後からのWEBSHOPオーダー分の作業に入りますため、すべて僕が1本1本手作業するのでおそらくすぐにご予約いただいた場合でも最短1ヶ月前後お待ちいただくと思います、あらかじめご了承ください。
40〜45本限定販売予定ですが、その数に達した時点で販売を終了します。

HEADGOONIE HANDWORK DAMAGE DENIM PANTSの
WEBSHOPでのご予約開始は11月上旬予定です、ご期待ください。

HEADGOONIE
大八木未来

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