BOA FLEECE ANORAK JACKET

BOA FLEECE ANORAK JACKET
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これも、制作の取り掛かりはおよそ今から1年ほど前。
過去の記録を探ったら、僕の最終ラフを見つけました。

一見、どこにでもありそうなドシンプルな構成ですが、
ここまで辿り着くまでに相当試行錯誤しています。
こういうシンプルなものほど難しい。

サンプルが完成し、うれしくて着て帰った日の写真。

藍染ナイロン海賊帽と、リップストップリフレクターナイロンパンツに合わせました。
つまりこれはどちらかというと、18SSの90sナイロンシリーズの一環。

個人的に10年以上封印していたナイロンを、18SSで解禁。
10代後半の頃、SUBWAREやBSF、RECONあたりが体の一部だった僕にとっては
袖を通した瞬間に”あの時代”を思い出しつつも、今また新しい感覚を体感でき、
今年はほぼこのナイロン系アイテムで過ごしていました。

しかしそれはただ単に僕個人の思い出であって、万人受けするものではありません。
この流れで、18AWに突入し、ナイロンアイテムに合わせていくなら、
確実にアノラックが欲しいんですが、多分売れないかなーとギリギリまでやらない方向で
考えていたんですが、、
どうしてもガマンできず、周りの反対を押し切り自己責任で具現化に至りました。

まず、平置きの全体図を見てください。

真四角!
たとえばLで、
L  身幅72cm 肩幅62cm 着丈74cm 袖丈56cm

身幅72cmに対して着丈74cmで、ほぼ正方形。

普通今までだったら、コンセプトやサンプリングソースを90年代のその辺に置いたとしても、
カタチやシルエットは現代風にある程度調整していました。

だって、特にこの時代のアノラックはヒドイ。
これを具現化するにあたり、ストリート系〜アウトドアブランドまで当時のアノラックを集めまくりましたが、僕がこれぞ!と思うモノはすべてこんな感じのボックス型をしている。

最初袖を通すと、真四角だし袖幅広すぎだし、一瞬なんじゃこりゃ!? と思うのですが、
外に出れば90年代の空気が流れている昨今、この妙なかたちが日に日にクセになり、、
10日ほどですっかりトリコとなってしまうんです。

前述した、”多分売れない” 、”万人受しない” と踏んだのは、ディテールやアノラック自体というよりは、この”シルエット”でした。
90年代のあの感じを踏襲したアノラックをやるのであれば、やっぱりそのまんま、真四角!でやりたい。
80s~90sリバイバルがこれだけ定着した現代ならば大丈夫じゃないか。いやしかしあまりにピンポイントすぎないか。など半年近く悩みましたが、
売れなかったら自分で全部買い取る覚悟で、”そのまんま真四角!”で挑むことにしました。

このバカ広身幅もそうなんですが、袖幅にも注目して欲しい。

袖幅は普通、25cmか、いや広すぎるかな、24か23.5でもいいかな、なんて世界なんですが、
これはXLで約33〜34cm! そういうの全部超越しててたまりません。
この袖を通しても十分に余ってダルーンとした感じ、オジサンたちには懐かしくもあり、今また新しくもあります。

服に限らず、モノを具現化するには苦労がつきものなので、
大変だったシンドかったなんていうもんじゃないんですが、
この”ボア探し”に関しては、ちょっとだけボヤかせてもらってもいいでしょうか。

こんな感じで各社さまざまなボアがあり、色も素材も値段もさまざま。
いいのを見つけても値段や色が合わなかったりで、これがまた全然スムーズにいかない。

普通2〜3社取り寄せれば、ある程度想像に近いものは見つかるのですが、
なかなか良いものに巡り合わず日に日に増えるボアの資料は天井前積み上がる勢い。

しかし同じく難航していた革ジャンのエリボアにピッタリなボアを発見。
棚から牡丹餅とはこのことで、


運良く出会えたBOREDOM2のエリボア。
どちらかといえばレザー関係の方でめちゃくちゃ探してたけど良いのがなくて困っていたところ、まさかこっち方面から出てくるとは。
しかしこれはマイクロリッチといい、お値段的に最上級なもの。
BOREDOM2だからこそ採用できるレベルのもので、普段はとても手が出る代物ではない。

革ジャンのエリ部分だけならいいですが、見頃全体に使うアノラックにはあまりに値段が高すぎる。それにラグジュアリー感がちょっと強くてストリートアノラックには合わない。
もう少し構想に近く、もう少し安価で良いものを、とボア探しは続き、
最終的いたどり着いたのが、これです。

絶妙な毛足としっとりとした触り心地、厚さ・防寒性ともに僕の想像をクリアした理想的逸品。

それに重要なことは”両面ボア”であること。
こういうのって、意外と見た目だけなことが多い。外側が毛足のあるボアなのに、肌に触れる内側がスムース素材だったり。それじゃあまり意味がない。
見た目の外側の触感を着ている人も体感するには、両面ボアでなければ意味がない。

金額的には少々シビレましたが、それ以外は僕の理想をすべてクリアしたこのボアを、
採用に至りました。

着用例。

僕大八木182cm/68kgでXLを着用。
XLがすでに完売していますが、そんなの気にしなくていいくらいデカイです。
平均的サイズ感でいうと、、M→XL、L→XXL、XL→XXXLくらいあると思います。

そしてこれをこのままXLで女の子が着てもかわいい。

サイズとかそういうのをはもう超越しているアイテムなのではないでしょうか。
とにかくデカく着た方がかわいいと思います。


このムックボアを補強するナイロンは、前季18SSから多用している僕のお気に入りリップストップナイロンを採用。このマット感がたまらないし、柔軟性、肌触りもとてもいい。

裾はドローコードで調節可能。


コイツはナイロン系だけとしかダメかなと思ってましたが、
刺し子カンフーパンツや藍染コーデュロイパンツとも意外に合い、おどろきました。
色がいい感じのネイビーなので、藍染服にも良く合います。

かなり暖かいので、都市ならばTシャツの上にざっくりはおるだけで一冬越せると思いますが、寒さのキビしい地方やウィンタースポーツシーンなどでは、ジャケットの上からかぶってもいいかもしれません。それでも十分動きやすい余裕があります。

まったく売れなかったら僕が全部買い取ろうと思っていたんですが、
フタを開けてみたら展示会ではボンバージャケット、コーデュロイジャケットに次ぐNo.3の人気で、やはり一生懸命つくれば伝わるんだなと、これを共感できる同志がいてくれてとてもうれしかったです。

もはや90sリバイバルではなく定番アイテムとして定着したアノラックジャケット。
男として一つは持っていないといけないワードローブの一つ。
シンプルかつ機能性にも優れたメイドインジャパンの逸品です。ぜひあなたのワードローブに加えてあげてください。

WEBSHOP&取扱店にて大好評発売中です。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

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