日別アーカイブ: 2018年11月14日

NORDIC KNIT JUMPER

NORDIC KNIT JUMPER
https://www.headgoonie.com/items/5be959255496ff60de00176c

先に言っておくと、
この”JUMPER”ってなんすか?ってよく言われます。ジャンパー?セーターじゃないの?って。
簡単にいうと、セーターはアメリカ、ジャンパーは英国。
後述しますが、このノルディックニットには、英国不良音楽が隠し味でトッピングされているので、セーターではなく、”JUMPER”と名付けました。

”ニット”、セーターというものに皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか。
僕は、ニットは”高級品”というイメージがあります。

安いものでも2〜3万はするし、本格的なのは5〜8万とかします。
ウールが高級品であり、高いというのは理解できるし、
かっこいいし憧れるし欲しいけど、お金がない若かりし頃はこんな高級品手が届かず、
スウェットやパーカーでガマンしていました。

だからニットは僕にとっては憧れのアイテムであり、作るのであれば中途半端な気持ちではなく、
一生着続けられるようなものではなくてはならない。

そんなイメージがあり、過去にこんなセーターもつくっています。


もういつ頃だったかも忘れましたが、大昔につくった雪柄ニット。いまは入手不可能。
これ大好きで今でも一軍で着ています。着丈が短くて袖丈が長い妙なパターンも好き。

この雪柄とか今回の円形のものとか、
昔ながらの伝統的柄っていうのはもちろんなのですが、僕にとってはもう一つの意味があります。

その昔20年以上前の話ですが、新宿渋谷下北あたりを夜な夜なフラついていた若かりし頃、下北とかに溜まってた怖〜いサイコビリーのお兄さんたちが、よくこういうノルディック柄を着ていたんです。
あの頃の東京のサイコビリーの人たちはマジで怖かった。怖かったけど、すっごいカッコよかった。
僕なんかマジで怖くて近づけもしませんでしたが、遠くからカッコイイな〜と憧れて見ていました。

これなんかもそう。

MUSICAL NOTE KNIT JUMPER
https://headgoonie.com/items/59ae6c9df22a5b7f7700033c

こちらはまだ販売中の17AW音符ジャガードニット。絶妙な音符位置がシブイ。
これもロカビリー、サイコビリーの不良たちが着ていたイメージ。
ショールカラーのものが有名ですが、クルーネックでアレンジ。

ニット、セーターは高級品。所有するなら流行り廃りのない一生モノを。
僕の中にそんなイメージがあるためか、結論として辿り着いたのは、古来から脈々と現代まで受け継がれているこのような柄たちでした。
偶然にも、そこには昔僕が見た憧れの不良要素がトッピングされていました。
見た目はめっちゃ普通でかわいいけど、すっごいド不良な裏付けがあるなんて、最高じゃないか。

前述した雪の結晶柄のニット、音符柄ニットをつくってきて、
この流れで次にまたニットをつくるのならば、いや、やらなければならないのはやはり、円形の雪柄であり、
男として持っておかなければならないワードローブの一つ、いつかは具現化したかった一品。

前置きが長くなりましたが、そんな構想の中から、今回のノルディックセーターの制作が開始されました。

江戸川に馴染みのニット工場があるので、そこでできるだろうと思ってましたが甘かった。

”ノルディック”
と呼んでいますが、これは柄のことを指します。
雪の結晶だったり、トナカイ、スキーヤーなどなどの絵柄をセーター全体に編み込むことにより、
必然的にニット自体が分厚くなり、防寒性が高まる。
極寒地で生まれた、デザイン性と機能性を兼ね備えた伝統的柄、それがノルディックです。

その中でも、この首からグルーっと円形に雪柄になってるやつ。
いろんなとこでいろんなのを見ますよね。
こういうの、近所の古着屋のおっさんとか、ヴィンテージのめっちゃ高いやつとか着てて
憧れました。
いつかは、一生モノの首グルリ雪柄を手に入れたい。男子として、ちゃんとしたやつを1着は持っておかなければならない。

このグルリ柄のことを通称キュウシン(求心)というらしい。

しかし、このグルリと編むのが機械が違うらしく、いつもの江戸川のニット工場では制作できず。
一時は頓挫しかけたのですが、最終的に我々を救ってくれたのは、大阪堀江の老舗ニット工場さんでした。

中国のが安くできるので、近年は国産のノルディックが年々減っているとのこと。
そんなこと言われると、絶滅危惧種のメイドインジャパンノルディックが、逆に欲しくなってしまうじゃないか。

ノルディック柄が誕生した大昔は、機械なんてないだろうから手編みだった。
極地の寒さに耐えれるように、太い糸で分厚く編み込まれたことでしょう。

通常、ジャガード織りといえば3ゲージくらいの細い糸で編むのですが、
今回は5ゲージの糸をさらに撚り合わせ太くし、手編み毛糸のような風合いの糸を作成し、
その太さで編み込むことによって、
ちょっとこの、いい塩梅の手編み感。ノルディックのぬくもり感を出すことに成功できたと思います。

僕は重いのが嫌いなので、ウールの中でも出来る限り軽いものをチョイスしました。
リシェスウールという軽量化に優れたウールであり、もう一つの大きな特徴は、チクチクしないということ。これはニットをつくるにあたり大きなポイントです。

昔、8万くらいする本格ウールセーターを買ったことがありますが、
めちゃくちゃチクチクするから重ね着しなきゃならないし、重くて重くて結局数回しか着ずにお蔵入りしたことがありますが、
軽くてチクチクしないというのは、日々愛用するニットにとってとても重要なポイント。

拙い文章と写真では伝えきれないこのヘビーデューティー感。できれば近隣取扱店で実物を見てもらいたい。
なんやかんや、工場さんの努力と色々とうまい方向に転んで、国産ノルディックではありえない破格で販売しているのですが、
一度実物を手にとって見て触って試着してもらえたら、一見でこの価格がありえないことを実感してもらえると思います。

編んでみたら、柄の一つが黒猫みたくなったのはうれしい偶然。
ちょっと前に亡くなった実家のクロネコかもしれないです。

着用例。

僕大八木182cm/68kgでLサイズを着用。

ニットなのでM、Lの2サイズ展開ですが、結構オーバーサイズです。
MでおよそM強〜L半、LでおよそL強〜XLな着用感です。
身長高めの僕が着てもこのボリューム感あります。

Tシャツの上からざっくりはおってますが、全然チクチクしません。
まったくゼロか?と言ったらそりゃちょっとはありますが、よっぽど敏感な人じゃない限り気にならないレベルまで抑えれていると思います。
あととにかく軽くてあたたかい。

さっき、Tシャツの上に着て近所までお弁当買いにいきましたが、それだけで軽く汗ばんでしまうくらい暖かい。今時期ならアウターいらず1枚で十分アウター代わりになりますし、
12月以降は地上最強のインナーとして大機能します。

僕はノルディックにはやっぱりクラークスが好き。(もしくはレッドウィングか)
最近はきっぱなしの藍染コーデュロイパンツに合わせてみましたが、
普通にデニムが一番合いそうですね。

裾と袖口に施された波柄もポイント。かわいい。

女の子がこんな感じで着てもかわいい。

レイちゃん 身長はわからないけど、160cmくらいです、たぶん。
これはMではなく、Lを着ています。女の子がこれくらいガバっと着てもかわいいです。

インスタでヒロミさんも紹介していてくれたり、今日はLINE注文が鳴り止まないほど、仲間内にも大評判の本気ノルディックニット。
90年代を知る世代には懐かしい”この配色”。
一生、というか永遠に着れます。100年後200年経っても永遠に価値を失わない、いまや絶滅危惧種の国産キュウシン型、しかもありえない価格で販売中です。
ぜひワードローブに加えてみてください。
よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

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