日別アーカイブ: 2018年4月4日

BLACKSMITHレーベルデビュー。ビフアロハ発売間近。その捺染方法の正体とは。

今季から始動するHEADGOONIE新ライン、その名も”BLACKSMITH”。

このレーベルが一体何なのか、何のためのライン分けなのかは、ゴールデンウィーク以降、
徐々に明らかになりますが、
記念すべきデビュー作は、前代未聞の”あの乱暴者”が着ていたアロハシャツです。

HEADGOONIEは”シルクスクリーンブランド”ですから、
インクジェットや昇華転写のような先端技術はあえて使いません。

千年の都・京都にて、昔ながらの手捺染にて生地を製作しています。

”手捺染”。つまり、シルクスクリーンです。
シルクスクリーンの発祥は1907年のイギリスだと言われていますが、
日本にも古来から手捺染という手刷り技法があり、その技術は脈々と現代まで受け継がれています。
っていうか版デカすぎ。スキージ長すぎ。

肌触りが良くしなやかなフィラメントレーヨンを捺染台に貼り付けていきます。

そして捺染。



ポイントに合わせて片側25m、ミクロのズレも許されない非常〜〜に緻密かつワイルドな作業。
僕もシルクスクリーンに携わって長いですが、これをやれと言われたらとてもできる自信がありません。
っていうか、こんな動きしたら次の日背中痛くて起き上がれなそう、、。

メイドイン京都の超最高級生地の完成です。

そりゃ、インクジェットや転写を使えば、もっと安価で手軽にできるし、シャツ自体ももっと安く提供できると思います。
しかし、それらは単なる服としての消耗品にしかならず、後世に遺ることはないでしょう。
古来から受け継がれる手捺染で生地をつくることにより、100年後も200年後まで、ヴィンテージアロハとしてその価値が色褪せることなく君臨させることができるのです。

生地の製作から縫製まですべての製作工程を日本国内で行った正真正銘のメイドインジャパン品です。

全パーツを劇中のように柄合わせすると、目ん玉飛び出るくらいドエライ金額になってしまうので、柄は(Mサイズを基準に)前身頃2枚とポケットのみをだいたい合わせていますが、その他パーツはランダムに裁断しています。そこはあらかじめご了承を。

おそらく実物は、ナンてことないプラのボタンだと思いますが、
ボタンも最高級の白丁貝ボタンを採用しました。

それはそうと、これをつくるにあたり、一つの大きな疑問がありました。

こちらは、ご本人が着ている実物の写真。

彼もマーティー同様、袖を2回まくって着ているのですが、袖裏が白いんです。

いや、正確にいうと、車を修理してもらって300ドルだと!?と怒って、そのあとロレインに絡むときは、白くなく、透けています。

こちらがそのとき。

ロレインを見つけた瞬間の図。
このときは同じく2回ロールアップしていますが、裏地には表地の柄が透けています。

手捺染で生地をつくると、染料(インク)が生地に浸透するため、このように裏側にも柄が透けるはずなんです。

僕も実際に着てみました。


あの人はピッタピタで着てますが、僕はXLをガバっと。
いいですね〜このチンピラ感。ストローハットかぶって雪駄でもはきたい気分。

それはそうと、このように手捺染で生地をつくると、裏側にも柄が透けます。

気になる人は映画を見返してみて欲しいんですが、
そのあと老ビフの運転で納屋に入ると、急にロールアップ部分の裏地が白くなるんです。
(あと、僕の記憶なのでさだかではありませんが、RIDEの映像も白かったような、、)

これは一体どういうことか?
マーティーが”現地で買った”という設定のショットのワンスターは1955年にはまだ存在していなかったように、BTTF2の衣装には結構”穴”があります。

ひょっとしたら、このシャツも捺染バージョンと、インクジェットバージョンの2パターンがあり、袖裏部分のことまでは考えずに適当に着ていたのでは? と推測しました。

、、、っていうのをTwitterに書いたら、フォロワーの方から、
「いや、中に着ているTシャツと一緒にまくってるだけじゃないの?」との指摘があり。

あー、なるほど。それは気づかなかった。僕の深読みすぎでした。

ということで、僕もやってみました。


おそらく、これが正解かもしれません。
が、ビフのは、Tシャツの下から薄っすら柄が透けてみえるんですよね。
当時のTシャツって下着だからペラペラだっただろうし、
僕が着ているのは約5オンス以上ある現代のTシャツだからか。

今となっては真相を知る由もありませんが、
普通にそのまま2回ロールアップするバージョン(ロレインに絡むver)と、中に着たTシャツと一緒にまくるバージョン(納屋で老ビフと話すver)の2通りの着方を楽しんでください。

機関車やグルグルのように主人公クラスが着ているやつならともかく、こんな嫌われモノの悪役が着てたやつ、つくったところでどうなんだろう、と思ったりもしましたが、
こうしてカタチになってみると素晴らしい出来です。
映画関係なくとも、ポリネシアンアロハシャツとして非常に完成度が高い。
チンピラ不良シャツとして、タンクトップの上からザクっとはおると激シブです。

全然関係ないんですけど、僕はこのアロハを見たとき、これを連想してしまいました。


全6作の中で僕が一番好きな”高校与太郎温音頭”の冒頭でトオルが着てる赤いチンピラシャツ。
似てるようで全然似てませんが、この並々ならぬ与太郎感、ビフアロハと通ずるものがある、と僕は感じます。

コレクターズアイテムとして100年先までその価値を落とすことなく君臨することは間違いありませんが、この夏の不良シャツとして普通に愛用してもバッチリキマると思います。

1955 MADDOG ALOHA SHIRTSは、4/4(水)の夕方くらいにWEBSHOPにて販売開始になります。(事前ご予約は終了しました、ご了承ください)

大阪WARPにも本日入荷、札幌アドアあらためNEOKAMには4/5(木)入荷です。
お近くの方はぜひ店頭で実物をお試しください。

よろしくお願いいたします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com/

今までで一番まとまりのない(良い意味で)シーズン18AW、展示会日程決定。

来季、HEADGOONIE18AWの展示会日程が決まりました!

今回は逆走します、ゴールデンウィーク明け5月2週目、まずは札幌。
3週目大阪、でラスト4週目に中目黒に帰ってきます。

前回、6週連続展示会やって死ぬかと思ったので、今回は連続にはしたく
なかったんですが、なんやかんや結局5月毎週になってしまいました。。
これ以上やるとまた体調崩すので、合間で用賀やったり東京2回やったり余計なことは
今回はやらず、この3箇所にすべてを賭けます。
各地グーニーズ諸君、来季もサポートのほどを何卒よろしく御願いいたします!

というわけで、今週から18SS新作リリース情報と並行して、
18AWの情報もぼちぼちとSNSで公開していこうと思います、ぜひチェックしてみてください。

まず何から説明したらいいのやらですが、
兎にも角にも、まずはこれでしょうか。

僕としては本当に、2015年のが最後で、これ以上やるつもりはサラサラなかったんですが、、

あれから3年。国内外から常に新しい情報が入ってきていて、
あ、ひょっとしたらアップグレードできるかもしれない。という要素が出てきてしまったもんだから、、ついついはじめてしまい、、
コツコツとやっていたら、、ついに形になってきてしまった次第です。

奥が前回2015年のサードモデル、手前が今回の4thモデル。
デニムの色全然違いますね。これ、かなり”正解”に近い色をつくってしまったかもしれません。。

正直いって、上部のブルーデニムの方はそんなに難しいことはないんです。
問題は下部のオックスデニムの方の色。70〜80年代につくられたこんな妙なデニム、
現行品では絶対に手に入りません。前回は諦めからの、”現行品でできる限り近いもの”という判断をしました。

結果からいいますと、今回の4thモデルは、ゼロから完全オリジナルでオックスデニムをつくってしまいました。
なので、単純に追加生産というわけではありません。さらにバージョンアップ版と言っていいでしょう。

前回は、エピソードの面白さから、後ろ裏地にはフットボールマンを採用しましたが、
マニアの方々との意見交換を続けるうちに、
フットボールマンは映画撮影時と年代が合わないのでは? 年代やボンバージャケットの形状から推測すると、ステンシルロゴが正解なのでは? という説が浮上しました。

フットボールマンはフットボールマンで面白い説で良いのですが、
今回はこちらの新説を採用しました。

サンプルの縫いあがりは今月末。僕が広島まで取りに行き、製作現場にも立ち会ってきます。
続報をお待ちください。

ボンバージャケット復活に合わせ、こちらも復刻。

これはもうバージョンアップするあれがないので、前回のモデルをそのまま復刻します。
ボンバージャケットとこれはどうしてもセットですから、前回買い逃していた方はこの復刻の機会を逃さないように。

2015年春夏リリースのオーガニックコットン使用ダンガリーパンツ。早いもんでこれももう3年前か。
いまだに僕も一軍ではき続けている名品中の名品。

そのダンガリーパンツを、生地をダンガリーから1930~40sのミリタリー生地を復刻させたモレスキンに変更してリプロダクト。
パターンも調整し、紙パッチもオリジナルのホースレザーパッチにグレードアップ。
これがまた、すごい良い出来です。とにかく生地がすごい。素人でも触っただけでその違いを一瞬で実感できるほどです。

同時期にもう1本、すごいパンツのリリースがあるんですが、それはちょっと置いといて、


これはちょっと前にSNSに載せた画像。
HEADGOONIEのパタンナー小泉くんに、パターンを修正してもらっているの図。

この写真で僕が着ているのは、トワルサンプルと呼ばれるものです。

”トワル”とは?
たとえば、簡単なギンガムチェックのシャツならば、縫う前でもある程度完成品の想像はつくし、
コストもあまりかからないからいいんですが、
秋冬のアウター、それも目玉になるようなオオモノだと、いきなり本番生地で組み上げるのは、ちょっと怖いんです。組み上がってみると、あれ?想像と違う、、となる場合があるので、
本番生地でやる前に、仮生地で一度組み上げる。これをトワルサンプルと言います。

画像で僕が着ているのは、本番とは違う、綿生地で縫い上げたトワルサンプル。
そして案の定、失敗。。想像したものにはなりませんでした。

もったいないけど、全部ボツ。またパターンからナニから、イチからすべて出直し。
で、急遽小泉くんを呼び出し、採寸し直しているのがこの写真です。

あれから数ヶ月、

何度も何度も試行錯誤を重ねた上で、ついに納得のいくトワルが完成。
袖を通しただけでゾクっとくるほど素晴らしいパターンが出来上がりました。

しかし、これはまだスタート地点。
これから本番生地を使い、ファーストサンプルの製作が開始されるのです。

この”本番生地”が、これまたすっごいあれなんですが、追ってお知らせします。
続報をお待ちください。

前季、17AWで開発した、藍染ナイロン。
ただのネイビーとは一線を画す深い色で、その素晴らしさはカンフーダウン、マウンテンジャケット、そして今季の海賊帽やクライムパンツを入手してくれた方々にはすでに説明不要だと思いますが、、

やりました、墨染めナイロンです。

藍染ナイロンは、所有者さまそれぞれの経年変化を楽しんでもらうために、あえてナマのまま出荷しましたが、今回は加工をかけ、素晴らしい風合いを出した上で出荷します。

これを使って何をつくるか、悩みましたが、”あれ”にしました。
追って全貌公開します、お待ちください。

そして、今季18SS後半から、いよいよHEADGOONIEの「和」ライン、
大八木呉服店が本格始動します。

キュートでPOPでPUNKな冒険ウエアなはずのHEADGOONIEですが、
僕もオッサンになってきたのもあり、近年は藍染や天然素材のウエアが増えてきてしまい、
騙し騙しやってましたが、ここにきてキチンとラインを分ける決断をしました。

マーティーデニムのオックスデニム、墨染めナイロンに続き、
こちらもオリジナル開発。

仕事着に使って、油やインクで汚れてもかっこいいやつ。
綿麻を混紡したオリジナルシャンブレーを採用し、あえてムラが残るように、1枚1枚手作業で藍染します。

さらにすごいギミックが搭載されているのですが、それも追ってお知らせします。

藍染ナイロン級の新規開発生地がゴロゴロ登場する18AW、
さらにもう一つ。

お判りでしょうか、やってしまいました、
”撥水”藍染ナイロンです。

映画レプリカあり、和モノあり、いつも通りのPOPなのあり、開発生地多数あり、
大八木呉服店やBLACKSMITH他、これから枝分かれしていくその手前、
一番ゴチャゴチャといろんな要素が混在した、今までで一番まとまりのないHEADGOONIE。
トータルコーディネートという観点は一切無視、1点1点のアイテムづくりに力を注ぎました。

適度な生地で適度なバランスで、売れ線の当たり障りないモノをやる気は毛頭ありません。
今まで体感したことがないような、初体験ができるようなラインナップを準備しているつもりです。
前述したものはプロローグにすぎません。
引き続きSNSにて情報をアップしていきたいと思います。続報にご期待ください。

そういえば、この展示会ツアースタート前、ゴールデンウィークにもう一つ重大発表があるんですが、それはまた次の機会にお知らせします。

HEADGOONIE
大八木未来

https://headgoonie.com/