日別アーカイブ: 2017年12月26日

TRESURE HUNTER DENIM PANTS PART4 / CHAPTER ONE

TREASURE HUNTER DENIM PANTS PART4

https://headgoonie.com/items/5a423dde3210d578a4000ba4

 

HEADGOONIE 2017AW、早いものでこれがラストアイテム。

最後を飾るに相応しい銘品トレジャーハンター(通称:宝探しデニム)4作目が登場。

 

ご存知ない方のために簡単に説明すると、
記念すべきファーストモデルは遡ること今から約7年前の2010SSにてリリース。
パピルス紙に描いた”ある秘密の島”の地図を30等分にカットし、バラバラにしてデニムのレザーパッチの裏側に隠して縫い付け、限定30本にて発売。(所有者30名が一堂に会するとその島の所在地が明らかになる)

2作目は、同じくレザーパッチ裏に大海賊時代の真鍮製メダリオンを隠して発売。
その島の丘からこのメダリオンをかざすと、宝物が隠された洞窟の在処が明らかとなる。

そして3作目、ペインター型のサイドポケットにはドクロをモチーフにした「カギ」を入れて発売。洞窟の最深部にある扉を開けるには、このカギが必要。

なんだか映画みたいな話ですが、実話です。この島は”実在”します。

物語ってーのは3部作で終わるのが美しく簡潔であり、
この宝探しデニムシリーズも、前作PART3で完結したつもりでいました。

が、17SSからHEADGOONIEがインターネット上のインディーズブランドから展示会形式のドメスティックブランドへと進化し、より多くの皆さまにHEADGOONIEが持つ独自の世界観をお伝えするために、PART4の制作案が浮上。

一度完結した3部作の4作目をつくるのはナンセンスである、という信条がありましたが、
2015年に来日したドク(クリストファー・ロイド氏)がインタヴューで答えた「4作目?やるなら喜んで出るよ」の一言で僕の浅はかな信条なんて吹き飛んでしまいました。

しかし、トレジャーハンターの4作目をつくるのであれば、絶対に譲れない条件がありました。

前述したように、このシリーズが持つ一番大きな特徴は、秘密の島を巡る物語が搭載されていることですが、とりあえずそれは置いといたとすると、大きな特徴は3つ。

一つは、HEADGOONIEが開発したオリジナルパターンを採用したその独特なスリム型シルエット。
ウエストは平均的寸法で固定したまま、ヒップとワタリ、股上に余裕を持たせつつも、ヒザから裾にかけてギュっとテーパードすることにより、はき心地はまるでイージーパンツのごとく見た目はスッキリスリム型という独自なパターンは我ながらなかなかのもんだと自負しています。

 

もう一つは細部に施したディテール。
ジーンズが誕生した19世紀末期頃のオールドなディテールや、ジーパンが進化していった20世紀のディテールをを搭載したり、当時のリベットの打ち方(手打ち)を再現したり、ステッチの色や加工でオリジナリティを演出しつつも、どちらかといえば、19世紀や20世紀初頭の歴史的銘品デニムが持つディテールを広島ネバーランド工場の持つ技術を駆使して出来る限り「再現する」ということに重きを置いてきました。

 

そして最後は、生地。
ガチっとした濃紺ハイオンスのファーストに、毛焼きをしていないフンワリ印象のあるセカンド、
あえてファーストを否定するかのように対抗したライトオンスを採用したサードモデル。
3本全部集めてくれる方にも、はじめての方にも楽しんでもらえる生地チョイスをしてきたつもりです。

 

もし、4作目をつくるのであれば、トレジャーハンターが持つこの三大要素を凌駕する、
一線を画すものにしなければならない。
これが4作目をつくるにあたり僕が提示した絶対条件。

 

では、長くなりましたが本作PART4のディテールを追いながら、この三大要素のアップグレードを
クリアできているかどうか。一緒に追求していきましょう。

 

まず、なんと言っても一番注目して欲しいのは、本藍の生地です。
本作トレジャーハンターPART4には、”本藍デニム”を採用しています。

 

確かあれは… たぶん2016年の春頃。
広島ネバーランド工場のTさんと、原宿にオープンしたDIRTY JOKE&Co.の開店記念に行った帰り。
過去三作を凌駕できるだけのデニム生地が欲しい、と常々言っていたら、
ならばこれしかないのでは? と、
立ち寄った千駄ヶ谷のカフェで小休止中、Tさんが提案してくれたのが「本藍デニム」でした。

っていうか、本藍って何でしょう。インディゴデニム生地と何が違うのか。

紀元前のエジプトのミイラに巻かれた布に、藍染が使われていたものがあり、
それが今発見されているもので世界最古の藍染生地だと言われています。
(藍には虫除けや抗菌作用があることからミイラ布に採用されたものだと思われます)
藍染っていうと日本が発祥だとばかり思ってましたが、そんなことはなく
超大昔から世界各地でさまざまなかたちで使われていたんです。
「インディゴ」とは、インド産の藍品種「インドアイ」からきていると言われています。

19世紀末期、頑丈な布を藍で染めた作業服「ジーンズ」が発明され、
20世紀に入り爆発的に世界中に広まっていったタイミングで、
インドアイの化学構造を基にした化学染料が開発されました。
藍染って何十回と染めなきゃだし、天日干しにも時間がかかるし、ジーンズを大量生産するには
従来のやり方から、手間と時間を省くことができる化学染色に変更する必要がありました。
これがいわゆる、今でいう「インディゴ」です。今売ってるデニムのほとんどは、
このインディゴで染められたものだと言えます。

つまり、インディゴ=化学染料、本藍=昔ながらの天然染料、ということになります。

 

Tさん、河崎工場長他、広島グーニーズ現地特派員の協力を得て、この素晴らしい本藍生地を入手することに成功。
まずは生地の段階で過去三作から大幅にバージョンアップできたと言えます。

 

そして、パターン(シルエット)。
実は僕、20代〜30代前半までアンチ・ストレートデニム派でした。
だから、自分でつくるデニムは必然的にスリム型になりました。
過去三作は、ウエストは一般的寸法のまま、ヒップ、股上、ワタリにイージーパンツ的寸法を採用しつつも、ヒザ下から裾にかけてギュっと絞ることにより、はき心地イージーでも見た目シャープなHEADGOONIE独自開発のスリムシルエットをを採用。ハマる人にはドハマりしてくれる(もちろん僕もドハマり)唯一無二のものができたと自負しています。
(トレジャーハンターのみならず、マイナーチェンジしつつリリースしてきた数種類のデニムにもこのシルエットを採用しています)

でもこれがまた不思議なもんで、といいますか、同じようなスリム型を何本も所有してずっとはいていると、そろそろストレートが欲しくなってくるんですね。

股上・ヒップ・ワタリにイージーな寸法を採用するという技法はそのままに、ヒザ&裾を(極端に)絞ることなくそのまま下までストレート。この感じのシルエットはおそらくHEADGOONIE初。
過去から脈々とやってきたイージー腰回りにストレート型が合体するという新体験。
ずっとスリム型はいてきたのもあり、今になってストレート型がめっちゃ新鮮!すごく良い。

 

着用例1。水戸グーニーズ大地くん(173cm/67kg)でLサイズを着用。

後述しますが、1800年代のディテールmeetsペインターのディテールを組み合わせているため、
ワーカーズパンツな印象も相俟って、このデニムはオーバーサイズな着用感がとても似合います。

(ウエストは一般的寸法で固定した上で)その他の寸法はだいたいいつものHEADGOONIEのパンツよりもワンサイズアップだと考えてもらって異存ないと思います。

大地くんもLをはいていますが、いつものXLな着用感。でも、これがいいんです。
大きめ設定だからと言ってワンサイズダウンをチョイスすることなく、あえていつものサイズチョイスをしてざっくりワイドでラクチンな感じではくとオールドなディテールがさらに活かされて、他のアイテムとのコーディネートもさらに楽しくなることでしょう。股下はロールアップがシブイ。
同時リリースのハンドカットレザーベルトとの相性は完璧。海賊ボーダーやギャザーシャツもバッチリですね。
僕は本作にトップスをinするのもアリだと思っています。

生地、パターン(シルエット)ともに過去三部作を大きく更新することに成功した本作。

最後に注目して欲しいディテールたち。

大きく弧を描いたシンチ・ストラップやペインターポケットなど、個々のディテールは歴史上のデニムから踏襲しつつも、19世紀のものだったり世界大戦時のもの、50sのディテールなど各々バラバラの時代から各部位をピックアップして再構築。
過去三部作で重きを置いていた「再現」というよりは、HEADGOONIEによる独自解釈。
各時代のディテールが上手く織成って唯一無二な構成を創り上げることに成功しています。

このデニムパンツのためにデザインされた「死者と乾杯する海賊」のデザインは、
日本を代表する造形アーティストLuckyRudy氏に手掛けていただきました。

ホントはルディさんにこのデニム用に描いていただいたイラストなんですが、あまりに良かったので今後HEADGOONIEの海賊旗として継続して使っていくことにしました。

「ポケットを外に”たらして”はいても大丈夫なように」フロントポケット背部に隠しポケットを採用した7ポケット仕様もトレジャーハンターシリーズの大きな特徴です。

ボタン、リベットはすべてHEADGOONIEオリジナルモデルを採用。

世界大戦時下の物資統制時に採用されていた亜鉛合金を使ったボタン・リベットをモチーフにしています。
はき込むほどにマットブラックの塗装が剥がれ、下部に隠された合金色が浮き上がりとても味わい深い風合いを醸しだします。

 

そしてこちらは僕、大八木182cm/70kgの着用例。XLをはいています。

このデニム生地はセルヴィッチ仕様ではあるんですが、サイドに赤ミミは出していません。

赤ミミ仕様にすると、生地の裁断方法が変わり、かなり無駄が出るんです。無駄が出た分、値段も高くなってしまう。

少しでも価格を下げる意味でも赤ミミ仕様にはしていませんし、裾裏もチェーンステッチ始末にはしていません。

僕はこの少し長めのレングスを2〜3回ロールアップするのがオールドでシブイと思うんですが、ロールアップをあまり好まない方は、赤ミミでもチェーンステッチでもないので、気にすることなくお好きな長さでハサミでぶった切ってしまうのも全然アリだと思います。

 

シンプルですっきりしたストレートシルエットながら、これくらいサイジングに余裕があるとはいててとてもラクチン。
普段着ているオーバーサイズのアイテムにも合わせやすいので、今季のカンフーダウンやマウンテンジャケットあたりと良く合いそう。

 

バックの大型ポケットもいい感じ。

 

HEADGOONIEのバカデカサイフがちょうどよくすっぽり収まるし、
他にもバンダナや….

 

 

 

 

…ん?

 

 

…あれ?

 

 

 

 

 

 

…あ!!!

 

 

 

 

 

 

こ、これは… !?

 

TO BE CONTINUED→

 

HEADGOONIE
大八木未来

 

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